1-5「イメージ」活用の実例(2)

飲酒運転の映像のような、「悪いことが起こる」事を前提としてのものは、もともと悪いことには抵抗を持っている人間に抵抗感や嫌悪感を増すだけです。それよりも「こうありたい」というイメージや「こうあったら幸せになる」という理想の状態やそこに至る方法を示される方が自然に「そうなりたい」とよい方へ流れていくでしょう。

ダイエット番組や健康番組で「○○が効く!」と放送された途端に、スーパーからその食品が忽然と姿を消す……この現象もその一例でしょう。自分がきれいになれる、健康になれる。そういう「明るいイメージ」を持つことが出来たのだったら、そしてそれが身近で手の届くもの(自分にも出来る!という実感の持てるもの)であればあるほど、人はたちまち自らをそちらに駆り立てるのです。「こうしなさい」と強要されなくても……。

大リーグですばらしい成績を収め続けているイチローが、イメージトレーニングを使っていることはもう周知の事実です。イメージの中で「正しいフォーム」や「あるべき状態」を作り上げる。それを繰り返すことによって無意識下で「そう動いてしまう自分」を作り上げるのです。それには実際の練習や努力はもちろん不可欠ですが、「良いイメージ」は身体に染みついていると実際の練習と結びついて反射的な反応として現れるようになるのです。身体がそのイメージに従って動くようになるのです。

「悪い占いは当たる」というのは、「逆イメージトレーニング」の例。「あなたには半年後にこういう悪いことが起こる」という占いを告げられると、心の中でそれをいつも繰り返すようになります。こうなったらどうしよう、困ったな……と思いながら常にそれを頭に描くようになり、そのイメージが常に頭を支配するので、いつの間にかその状態に向かって自分自身が流れてしまうのです。

こうやって見てくると今の世の中がなぜ明るい方向に向かえないのか、人が未来に希望を持てないのか、その理由が見えてきませんか。

つまり、世の中に暗いニュース、事件、そういうものばかりを流し、氾濫させることによって「世の中は悪いことばかりだ」というイメージばかりが毎日人の心に植え付けられているのです。自らの「良い方向」や「どこに向かえばいいのか」、「どうしたらそこに向かうことが出来るのか」を示すことの出来る方位磁石を、どこにも見つけることが出来ない人がとても多いのです。

「進むべき方向」としての明るい未来や、そこに向かう方法を示すことが出来る正しい“羅針盤”が人々の目にもっといつも触れるようになったら……「暗い未来」を示すものと、「明るい未来」を示すものがどちらも手の届くところにあるのだったら、人々は果たしてどちらを手にとるのでしょう。

それは、あなたにもすぐにイメージできることではないでしょうか。

father & child

Photo : Midori Komamura

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駒村みどり
【スマイルコーディネーター】

音楽活動(指導・演奏)、カウンセリングや学習指導、うつ病や不登校についての理解を深める活動、長野県の地域おこし・文化・アート活動の取材などを軸に、人の心を大切にし人と人とを繋ぎ拡げる活動を展開中。

信州あそびの杜学園長

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笑顔をつなぐスマイルコーディネーター

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WebマガジンNgene特派員
(長野県の文化、教育、地域活性化などに関わる活動・人の取材)
【羅針盤】プロジェクトリーダー。

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