3月11日が、やって来ました。
朝一番は曇って寒かったのですが、今、青空が見えてきました。
1年前の今日の天気はあまり覚えておりません。
けれど、長い揺れを感じて不安を感じたあの感覚は今でもはっきりとよみがえって来ます。
今、わたしの横では、娘が眠っています。
去年の今ごろ、希望の短大に行かれるかどうかわからずに不安な毎日を過ごしていました。
その娘は、無事に短大に合格して一年生の一年間を終えようとしています。
去年一年、1人での生活をはじめて少しずつ社会に出るための準備を頑張り、新しいことにぶつかってたくさん泣きました。
数日前からわたしのところに遊びに来ていて、1年前の今日と同じようにわたしの横に娘がいます。
けれど、娘の中にあるもの、私の中にあるもの、わたしと娘の間にあるもの。
そして、今ここにいないけれど、息子の中にあるもの。
何も変わっていないように見える私たちの中は、多分この一年間で大きく変わってきたのだと思います。
それは、私たちだけではありません。
周りの人たち。
自分を取りまく人のつながり。
あたらしくであった人たち。
それぞれの生きざま。
世の中の流れとその元にある人の想い。
………すべては、この一年で大きく変わっているのを感じます。
この世の中で、もっとも愚かなのは人間であること。
それと同時に
この世の中で、明日を切り拓く一番の可能性を持つのも、人間であること。
そのどちらも、感じて来ました。
そのどちらがこの先をより強く彩っていくのかは、今はまだわかりません。
だって、まだ、はじまったばかりですから。
そして、まだ、何も終わっていませんから。
すべては……「これから」です。
3月11日に「はじまったこと」は、まだこれからです。
あそこから一年間で、それぞれが見、聞き、感じ……
そして、得たもの、学んだもの、失ったもの、
見過ごしてしまったもの、忘れてしまったもの、思いだしたもの……
そういうすべてを元手にして、私たちは今日、また、新しい一年を踏み出すのだと思います。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
私自身の「スマイルコーディネーター」としてのこの一年を、振り返ってみます。
3月11日以前から運営してきたメールマガジン「うつのくれた贈り物」とブログ、「イメージできれば世の中は変わる」……この2つを3月11日以降、書けなくなりました。
何を書いても、人のために、という想いがどんなにあっても、自然の脅威の前にある自分はあまりに小さく、何もできない存在に思えて……何を書いても、どんなことをしても、自分には何もできない………
目の前で展開している惨状に対する衝撃……それに対して自分の言葉の力のなさに、自分自身の力のなさに、為す術もなく、言葉を失ってしまいました。
けれど。
そこにあるのは限りない「絶望」だけではありませんでした。
Twitterで、発信を続ける人たちがいた。
そして、このFacebookで、日本中、世界中の人たちが、心を寄せ合い、励まし合い。
決してあきらめずに発信し、行動をしている人たちとたくさん出会いました。
わたしも、出来る事をしたい。
Twitterで受信と発信を繰り返し、やがてそれがよりFacebookで有効に機能することを感じ、ウオールでのつながりと発信をさらに発展させたくてはじめたのが「笑顔をつなぐ〜スマイルコーディネーター」のFBページでした。
さらに、「Keisuke Kuwata/桑田佳祐」のFBページで出会った人たちとの交流。
そこでの出会いと励まし合いが、「自分にできる事をやればいい」という想いに繋げてくれました。
少しずつ、少しずつ。
わたしも「言葉」を使って出来る事を、とTwitter、Facebook、そして書けなくなっていたブログ……メールマガジン、などを使いながら、少しずつ、少しずつ、また「受信」「発信」……そして、それらを繋げることをはじめたのです。
やがて。
以前からずっと、心の奥にあった想い、「学校(人々の心の居場所)を作ろう」という想いが、この自分にできる事、発信、受信とそれをつなげることである、ということと結びついていきました。
そして生まれたのが、「信州あそびの杜学園」というプロジェクトでした。
人が生きていく上で、人と生きることがとても大切で。
それぞれの人が輝いていることも、とても大切で。
それは、毎日たくさんの喜びと悲しみと……いろいろな気持ちの元につながっていて。
そして、その感情が次につながる原動力になっていく。
それをつなげるのが「学び」であり、それを得ることによる「感謝」の気持ち。
それを少しでも多くの人たちと感じたい。
そんな場所を作りたい。
そうして、みんなでつながって、1つの大きな流れを一緒に感じることができたなら。
きっとそれは、ものすごく大きな力となって、どんな苦しみも哀しみも、一緒に乗り越えてより新しい未来へとつながる力になるはずだ。
そのために、私は私の出来る事をやろう。
そんな思いの結実が、今までのわたしのすべての物事と結びついて生まれたのが「信州あそびの杜学園」のプロジェクトの根っこです。
あそびの杜学園は、この4月からスタートします。
その準備を今、すすめています。
今日は3月11日。
そして明日3月12日は、長野県栄村震源の長野県北部震災が起きた日でもあります。
昨年、9月に茨城〜福島〜宮城を、そして10月に長野県栄村を、子ども達と回ってきました。
そこで感じたこともすべて、自分の中に蓄えて。
そうして、この一年間で出会ったたくさんの人たちとのやりとりや、そこから得たもの、ふくらんだもの、そういうものも加えながら。
私はこの先、今日をまた新たな一歩の日としてこの先を歩んでいきたいと思います。
今、この日、この瞬間をともに生きる皆さんと共に、これからもずっと。
3月11日。
昨年のこの日は、そのすべての「はじまり」の日でした。
そして、今年のこの日、その「はじまり」から動き出したことが、さらに力を得てもっともっと前にすすめるように。
その想いを新たにして、感謝と祈りを持って、今日の1日を感じて行きたいと思います。
………この文を読んでくださる皆さんと共に。
ありがとうございます。
*この記事は、わたしの発信しているすべての場所に同じ文章で記載しようと思います。重複してお読みになっている皆さんには、同じ文章で失礼します。
コメント & トラックバック
コメントする