「イメージ」が持つパワー。
今から四年前。
学校の教師をしていた私はうつ病で休職中で、それまでずっと続けていた教師という職業や学校という組織を「外から」見つめていました。
わたしは子供のころからずっと、社会のあり方や人のあり方を見つめてきて、そしていつも、「これでいいのだろうか」と考えていたのです。
そういう目で見つめ続けていると、世の中がいろいろ見えてきます。
裏側も、表側も。
光も闇も。
学校という組織も、一歩外からながめてみたらなぜいじめや不登校、学級崩壊などの状態が起こるのかが見えてきたのです。
そうして自分の周りを見回すと社会が今、あまりにその「自浄作用」や「自己治癒能力」を阻害され、その力を奪われているのかということもだんだん見えてきました。
子供たちが発する危険信号。
様々な事件が鳴らす警鐘。
心を病む人が増え、自殺するものが増加するこの社会。
どうしたら、またもとの元気な社会に戻るのだろう?
……そう思ってもういちど見回すと、違う事実もまた見えてきました。
社会は、ちゃんと元気なんだ。
「もうだめだ」という誤ったイメージを植え付けられて元気がなくなっているだけだ。
日本の人達はちゃんと大丈夫だ。
「イメージする事」を想い出す事さえ出来たら……。
四年前から二年かかって書いた「うつのくれた贈り物」といううつ病記録の中に、その「エッセンス」がたくさん含まれていました。そのエッセンスを掘り起こしながら、「うつのくれた贈り物」のあと教師を辞め、【スマイルコーディネーター】として活動したその後の二年間、様々なプロジェクトや取材で関わった人や事例からよりはっきり見えてきたものを、ここにまとめていこうと思います。
題して〜「イメージ」出来れば世の中は変わる。〜
大げさではないのです。
本当に変わるのです。
それも、ほんのちょっとした日頃の心がけだけで。
ただし、それは「ちょっとした事」の積み重ねなので時間がかかります。だから、一刻も早くに、出来るだけたくさんの人に気が付いて欲しいし、知って欲しいのです。
「こうすれば、ちゃんと私たちもこの社会も、元気になれるのだ」という事に。
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