今、世の中ではいろいろな出来事が起こっています。様々な事件はまさしく社会の「病気」で、その病気を治すために、たとえば決まりや罰則のような「薬」だけで社会は癒されるでしょうか。本当の意味で、社会が元気になるにはどうしたらいい?そのために必要なものは何?
その「本質=真実/Truth」を見つけ出し、決まりや罰則のような「薬」の効果を最大限発揮するためには、「何がこの社会に本当に必要なものなのか」を考え、「どうしたらこの様々な事件や出来事を前進の力に結びつけるのか」と考え、もっというと「よりよい終末」のためにいかに「よりよい生」を全うするのか、を考え(イメージして)行くことなのではないでしょうか。
See the whole world anew each day. Ah, the truth is, you’re well on the way.
/ すべての世界をいつも新しい視点で見てごらん、そこには真実があり、あなたはそこに近づける。
「新しい視点で見直す」ための力。それが「イメージする力」であり、今の現実や今の社会に潜む目の前の「直面する問題」だけに囚われているところから抜け出すために必要なのが、その向こう側を見る力……つまり「イメージする力」なのです。
The Power To See Invisible Things.(目に見えないものを見る力)
それが「イメージする力」。
そして、それが、「現実と真実とを結びつける力」。
「プラスのイメージ」は人に与えられるのを待っているだけではつかめません。前節で述べたように、今の世の中では「マイナスのイメージ」の方がずっと氾濫しているから。
では、どうしたら「プラスのイメージ」を得て真実に近づくことが出来るのか。自分がよい方向に向かうイメージをつかめるのか。
それには、この「目に見えないものを見る力」を自らでつけることです。自らが真実を見つける力を身につける事ができれば、人から「プラスのイメージ」を与えられなくても自分で「イメージ」することができるようになります。そうすることで自分だけでなく、自分の周りにもそのイメージは広がり、それが拡がれば、さらにより強い「プラスのイメージ」を生み出せるものが増えていき、そうしてプラスのイメージ同士がつながって拡がっていったら……やがて、そのイメージこそが「真実」になるのです。
「見えないものを見る力」をつけることは、決して難しいことではありません。
ただ、毎日の生活で、いろいろな物事に向かい合った時、心に一つの言葉を唱え続ければいいのです。
「これでいいのだろうか?このままでもいいのだろうか?いや、もっとよい答えがあるはずだ。」
疑うのではなく、真実を探し続けるのです。何がそこにあるのかを探るのをやめないことです。
それは今すぐ、誰にでも……あなたにも出来ることです。
そうして求め続けていくことによって、やがて「真実」は自分からその姿を示すようになるのです。
(PATCH ADAMS : 1998 Universal Studios.)