次から次へとステージでマイクの前で展開されるパフォーマンス。
どの人も、自分なりの気持ちや想いを、自分なりの表現を持って、自由にマイクの前で放ちます。それを受けとめる人たちは、そこに展開する様々な情景や言葉やイメージの中に遊び、それを感じて楽しんだり拡げたり味わったり。それもまた、聞く方の自由です。
そして、聞いているうちに何かが生まれたら、その人もまた、マイクの前に立ってそれを放つ。
……そんな「イメージの連鎖」がこの会場では行われているのです。
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「言葉ってもっと優しかったはずだと思うんです。そもそもは、コミュニケーションのツールであって、人と繋がるための道具なわけですからね。でも現代ってそれが忘れられているような気がします。
世界が言葉によって、否定されていく。 人が言葉によって千切れていく。 絆を断ち切るために用いられる言葉。……そういうマイナスの使われ方が多いような気がします。
たぶん言葉は泣いてるんじゃないかな。 だから、言葉っていいね。 ってことを伝えられる場になればいいんじゃないかな。 」
そう、GOKUさんは語ってくれました。
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言葉は、人とつながるためのもの。そのために命を持って生まれてきた。
そのイメージのもとに展開されるオープンマイクに集まってくる人たちは、2時間ほどの時間の中でその命を感じ、受けとめて、それぞれの場所でまた自分のイメージをそこに乗せて放つのです。
優しく温もりのある言葉が、こうしていろいろな場所で放たれて、それが拡がっていったのなら。人の心を伝えるという、本来の命を持った言葉がこの世界にどんどん拡がっていったら。
……世界は、もっともっと優しく体温を持ったものになって行くに違いありません。
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(日程はネオンホールHP参照)