INTERMEZZO9:ビートたけし「必要なのは想像力」

前代未聞、想像を絶するあの3/11の災害からもうすぐ1ヶ月が過ぎようとしています。

その被害はいまだに全容を見せることなく、そしていまだに安否がわからない人が大勢いて、さらにその被害が2次、3次とどんどん拡大している今の状況に不安を感じていつつも、「立ち上がろう」という言葉のもとに、「支え合おう」という言葉のもとに今、それぞれができる事をそれぞれの場で皆が歩みを止めずに前を向いています。

あの災害以降、ものすごくたくさんの情報が飛び交い、「明日」を信じる人たちによって希望とこの先の道を示す言葉もたくさん生まれてきました。

人の持つ力の大きさ、すばらしさ。
災害という悲劇の前になお屈しないで進もうとする力のたくましさ。

生きる事はなんとすばらしいことなのだろう。それを、人はここから見いだして来つつあるのではないのだろうかと思います。

そんな中で、このブログのテーマである「想像力」の大切さを伝えていた人がいます。
ビートたけしさんです。

以下、週刊ポスト2011年4月1日号121~122ページ「21世紀毒談特別編」より抜粋です。

常々オイラは考えてるんだけど、こういう大変な時に一番大事なのは「想像力」
じゃないかって思う。

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 今回の震災の死者は1万人、もしかしたら2万人を超えてしまうかもしれない。
テレビや新聞でも、見出しになるのは死者と行方不明者の数ばっかりだ。だけ
ど、この震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、被害者のことをま
ったく理解できないんだよ。

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 一個人にとっては、他人が何万人も死ぬことよりも、自分の子供や身内が一
人死ぬことの方がずっと辛いし、深い傷になる。残酷な言い方をすれば、自分
の大事な人が生きていれば、10万人死んでも100万人死んでもいいと思ってし
まうのが人間なんだよ。
そう考えれば、震災被害の本当の「重み」がわかると思う。2万通りの死に、
それぞれ身を引き裂かれる思いを感じている人たちがいて、その悲しみに今も
耐えてるんだから。

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ビートたけしさんはさらに今回の災害に限らず「命」というものの重みや「死」について今まで以下に私たちが無関心になっていたのか、というところにも想いを至らせています。

今までの日本から消えつつあった想い、痛み……それはそこから派生する「感謝」と「喜び」にいたる大切な過程でもあります。

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 逆にいえば、それは普段日本人がいかに「死」を見て見ぬふりしてきたかと
いう証拠だよ。海の向こうで内戦やテロが起こってどんなに人が死んだって、
国内で毎年3万人の自殺者が出ていたって、ほとんどの人は深く考えもしない
し、悲しまなかった。「当事者」になって死と恐怖を実感して初めて、心から
その重さがわかるんだよ。

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この悲劇を悲劇のままに終わらせないために。
明日の道につなげるために。

そのためには私たちは想像すら及ばない大きな哀しみを、自分たちの想像力でエネルギーに変えて明日に向かうこと。

私たちが今、これを乗り越えるために一番必要なのは「想像力」「イメージする力」です。
力強い明日をイメージし、復興のために何ができるのかをイメージし、そして復興した後の新しく蘇った日本の社会をイメージし、そこに今までの日本が乗り越えてきた数々の「困難」や「悲劇」を思い浮かべて過去の人びとのたくましさのイメージも付け加えて。

そういうイメージが、みんなのイメージが集まってつながって広がったときに、この国はきっと、どこの国にも負けない強さと輝きを持ってまた立ち上がることができるはずだと思います。

「日本を信じよう」

たけしさんの言葉が載った週刊ポストの表紙です。

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PROFILE

駒村みどり
【スマイルコーディネーター】

音楽活動(指導・演奏)、カウンセリングや学習指導、うつ病や不登校についての理解を深める活動、長野県の地域おこし・文化・アート活動の取材などを軸に、人の心を大切にし人と人とを繋ぎ拡げる活動を展開中。

信州あそびの杜学園長

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  信州あそびの杜学園

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     信州あそびの杜学園
笑顔をつなぐスマイルコーディネーター

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(長野県の文化、教育、地域活性化などに関わる活動・人の取材)
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